ランシューズとして進化 Nike Free RN Flyknit 3.0 2019モデル
2019/04/24
発売されたばかりのNike Free RN Flyknit 3.0(ナイキ フリー RN 3.0 フライニット)を早速手に入れたので試してきました。
ナイキフリー3.0シリーズは昔から大好きなシューズで、特にNIKE FREE 3.0 v3〜v4なんていったい何足履き潰したかな?と思うくらい履きました。
『素足感覚』が売りで当時のモデルは本当に素足に足裏のみ保護素材を貼るだけで走っているような感覚を味わうことができ、私にとってフォアフットの走り方を教えてくれた思い出深いシューズです。そんなナイキフリーの新作が出たということですから思わず買わずに入られませんでした。
フリーはそのモデルの番号からどれくらい素足感覚に近いかを判断することができます。
私も最初は恐る恐るでフリー5.0モデルから入りましたが、それでも最初走った後は太ももとふくらはぎがパンパンになって筋肉痛になりました。
それでも慣れてくるともっと素足に近い感覚を求めて3.0シリーズを履くようになり、ハマってしまって練習はそればかり履くようになりました。
ここしばらくは5.0や3.0といった番号も付かず、NIKE FREE RUNというモデルになったりして比較的ランニングシューズ色が強くなっていたのでしばらく履くことはありませんでしたが、久々に5.0や3.0の名前が復活してきたので楽しみにしていました。
見た目の進化もすごい
そんなナイキフリー3.0の最新モデルはソールも一新。アッパーはフライニットを継続で使用していますが、今回は何と言ってもシューレースなし!
この表面のベルトのようなもので足の甲の部分をフィットさせます。
足入れの感覚
結構窮屈です。当たり前ですが、走ることを前提に設計されていると思いますので、あまり緩いと走れません。ベルト部分がどれだけ伸縮性があるかと思いましたが、触った感じほとんど伸縮しなさそうなので、足入れが窮屈さが伴います。
ナイキフリー3.0がFLYKNITになってから全体的に窮屈な作りになっていましたが、今回も例に漏れずFLYKNITは硬めです。
このシューズは足の甲のフィット感でシューズを選ぶべきでしょう。私はいつものサイズでは左足が窮屈すぎて走ると痛くなってしまったので、長く走るにはちょっと厳しいのでサイズ交換になりそうです。
例によって足型だけは人それぞれなのでこれはあくまで参考に。
走った感覚
ここ最近のNIKE FREEシリーズは最初の頃と違って「素足感覚」は一貫していますが、その定義が変わってきています。
元々は本当にソールも薄く、素足の足裏の保護程度の感覚でしたが、ここ最近のモデルは今回のモデルも含め「足本来の動きを損なわない」くらいの定義で決して素足っぽさはありません。「足の保護」部分の比重は上がっているように感じました。
悪い言い方かもしれませんが、誤解を恐れず言うとすれば履いた感じは普通のランニングシューズです。ドロップも少なめとは言えしっかり感じられる程度についています。
走ってみると、これまた良くも悪くも普通のランニングシューズ感覚。実際に反発材のついたような普通のランニングシューズとどれくらい違うか楽しみにしていましたが、このシューズでも結構普通に走れてしまいました。ペースもどれくらい落ちるかと思いましたが、ジョグ程度なら全然変わりません。
むしろ気持ち良く走れます。
なんと言えばいいのか、この気持ちいい感覚がクッションのついている他のシューズとちょっと違うんです。着地の衝撃を抑えつつ、反発材に飛ばされることもなく自分の感覚でなんとも自然に気持ち良く走れる。
このなんとも伝えづらい心地よさ。これがNIKE FREE RN 3.0 FLYKNITの良さだと思います。
ぜひ履いて確かめて欲しいシューズです。
私もキロ4’15″くらいで気持ち良くランニングできました。5キロくらいで左足が窮屈になってしまってやめてしまいましたが、シューズの感触としては悪くない。
もう少し走りこんでみないとなんとも言えませんが、私は普通に練習に使えるシューズとしてこれから使っていこうと思います。
もしかするとポイント練習やスピードを上げていくとソールの援助がない分、結構負荷を感じられるかもしれませんが、普段のジョグやペース走程度なら全然きつさを感じず履けてしまいます。
最近は厚底シューズがブームと言っても過言ではない状態ですが、走り終わった後に脚に疲労感がないということは、言い換えれば負荷が少ないということにもなります。
ナイキフリーを普段の練習で使って、足裏を使って脚を鍛えて、レースでは反発材のあるシューズでよりペースアップ。これは理想だと思います。練習では脚をいじめてあげないといけない部分は少なからずありますから。個人的に私が薄底のシューズを押すのはそこもあります。
流石に薄い底では怪我が怖いとか、私はかかとから着地するからあまり薄いソールは使えないという人にはこのナイキフリーの新作は持ってこいではないでしょうか。
厚底のシューズでみんなから注目を浴びている「フォアフット走法」。これを習得するにもナイキフリーはもってこいです。ぜひ一度試してみてほしいと思います。
今回のモデルは昔のように「脚を鍛える」というモデルよりは「自然なランニングを楽しむ」モデルかもしれません。
昔のモデルより敷居は下がってきたと思います。
私もサイズ交換でワンサイズアップして走りこんだ後に改めてレビューを書きたいと思います。
関連記事
-
アディゼロ匠戦ブーストをしばらく使ってみて
2015年もそろそろ終了が近づいてまいりました。 私自身、2015年にランニング …
-
NIKE ZOOM FLY(ズームフライ)がやってきた
噂のシューズ、NIKE ズームフライ! ナイキの2時間切りBreak2プロジェク …
-
ついに来た!アディゼロ匠戦ブースト3!
待ちに待った登場 アディゼロ匠戦ブースト3! 11月15日。ついに待望のAdiz …
-
秋に向けての走り込み向けシューズ
少しご無沙汰になってしまいました。 さてそろそろ10月が見えてきましたが、10月 …
-
ニューバランス HANZO v2で走ってきた
2018年12月14日、ついに発売になったNEW BALANCE(ニューバランス …
-
ランニングシューズの選び方 レースシューズ編
ランニングにおいて、唯一とも呼べるべき道具「シューズ」 唯一の武器ともいうべきシ …
-
アディダス adizero takumi sen boost を試してきた
注目のアディダス新作シューズの履き心地はいかに? 2015年に新作として発表され …
-
HOKA ONE ONE EVO CARBON ROCKET(ホカ オネオネ エヴォ カーボンロケット)の実力を試す
ついに発売になったHOKA ONE ONE EVO CARBON ROCKET( …
-
2017年 練習用ランニングシューズ
去年の年末辺りからシューズの寿命が一気にきまして、そろそろ新しい練習用シューズを …
-
改めてマラソン大会でのレースシューズを考えてみる
あくまでも私個人の考え方なので、これが正解ということではありません。 また人によ …