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ニューバランス HANZO v2で走ってきた

      2018/12/18

2018年12月14日、ついに発売になったNEW BALANCE(ニューバランス)の新作HANZO v2!
私もずっと待ってました。待ちに待ってました。
三村仁司さん率いるm.Lab(ミムラボ)との共同開発ってことで期待しないほうが難しい。

予約開始と同時にすぐに予約したものが発売日に届いたので早速履いて走ってきました。

HANZO S v2の履き心地

私が手に入れたのはHANZOシリーズでも最も設定タイムが高いHANZO Sです。

このシューズ、ワイズが2種類あって、足の横幅を選ぶことができます。
私は標準の2Eを選びましたが、横幅が広くない人はDの細めを選ぶのもいいと思います。
トップクラスのレーシングシューズでもワイズが選べるというのがなんとも嬉しい。
なかなかないんですよ、トップクラスのレーシングシューズになるとワイズ選べないものが。

足入れ感

これが結構特徴があります。
足を入れた瞬間にわかります。

全体的に足幅は広め
特に指先が広い

他のブランドのシューズを履いてきた人にはゆるさを感じると思います。
しかしこれがすごく個人的にも良く、このフィット感に慣れてしまうと他のシューズが窮屈に感じるほど。
以前にも書きましたが昔三村さんに言われたお話で
「シューズは踵のホールドと履き口のホールドがしっかりしていれば足は靴の中でブレない。むしろできるだけ足を楽にしてあげたほうが疲れないし速く走れる」
と言われたことがあります。
最初ミムラボ製のシューズを履いた時は「こんなゆるいフィット感で大丈夫か?」なんて思いましたが、実際走ると実に楽に最後まで走れてしかも速い。
HANZO v2はミムラボで使用している足型と同じものを使用しているいうのをどこかのインタビューで読んだので、ここだけでもすでにミムラボの哲学が活きていることを感じました。
だから履いた時にシューレースを締めすぎてはいけません。
踵をピッタリ合わせて足首だけしっかり締めてあげるのがベストなフィット感を生み出してくれます。

これで走っていて足が痛くなったり、爪が変色したりすることもなくなる人も多いのではないでしょうか。

アッパーは非常にフィット感がよく、足に当たったり違和感が出るところが全くありません。
窮屈さがなく、でもフィットしている。今まで履いてきたシューズの中でも市販ではトップのフィット感だと思います。まるで靴下を履いているようです。フライニットやプライムニットよりも全然フィットします。
軽さは言わずもがなですが、フィット感がよく足入れの違和感がないので履いていることを忘れるくらいです。

走り心地

HANZO S v2の走り心地ですが、まず感じるのは

とにかく硬くて薄いこと。

これはアディダスの初代匠戦よりも硬く、下手するとアシックス sortie Magic RP4よりも硬いくらいかもしれません。
だから走ってみるととにかくダイレクト感がすごい。
そんな硬い走り心地ですが、ジョグくらいでは硬いままだったのが、私のペースで3’50″/kmくらいから力強い反発が返ってくるようになります。

足を地面に着いた瞬間に跳ね上がるように脚が勝手に持ち上がる感覚。反発がとにかく速い。

このシューズの設定ペースは相当に速いのではないかと思います。
3’30″/kmくらいのペースまでは楽にあげることができます。

逆にサブ3くらいの4’15″/kmくらいのペースだと恩恵をあまり受けることができないかもしれませんね。
やはりある程度脚を強くする必要があると思います。逆に言うとこれを履いて鍛えてしまう。と言うのが一番かもしれませんね。
三村仁司さんもいいシューズの条件に「ケガをしないシューズ」を挙げられています。
HANZOもレースシューズと思われがちですが、実は練習用のシューズとしても優秀なのでは?と思います。

 

結論としてHANZO v2は

間違いなくミムラボの息吹を感じることのできる市販シューズです。
そしてとにかく素晴らしい。
個人的には現時点で一番のお勧めシューズです。

特徴的な指先がルーズな作りに慣れる必要はありますが、そこをクリアしてしまえばこれほど走りやすいシューズはない。
ただし、フルマラソンで3時間切りを目指すくらいのランナーさんであればHANZO S

よりも
同時発売のHANZO Rの方がオススメです。

そのほうが4’15″/kmくらいのペースでもソールの反発の恩恵を受けることができるからです。
練習もHANZO Rで行って短い距離のレースではHANZO Sなんて使い分けもいいかもしれません。

また私のような足の幅の広い人間でも普通にシューレースを締めて履けてしまえるので、普通の足幅の人であればD幅でもいいかもしれません。
これは選んで履けるなら選んで履いてみてください。

とにかく最高のシューズが市販されたことは間違いありません。

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Comment

  1. いちさん より:

    ハンゾーv2のSとソーテイマジックLTで迷ってます。10キロロードの短い距離用です。
    10キロの持ちタイムは38分ちょいくらいのレベルです。
    ソーテイもハンゾーもレビューされておられて、参考にさせていただきたくて。

    • runslab より:

      いちさん

      こんにちは。
      私はソーティマジックLTは残念ながら履いたことがありませんが、マーティマジックRPに比べてクッションがありフルマラソンや普段のトレーニングに向いているのではないかと思います。
      どちらかというとハンゾーシリーズではRに近い印象です。

      もし選ばれるシューズが今後フルマラソンなどでも使いたいということであればそーティマジックLTがいいかと思います。

      10kmまでのレースでのみお考えのようならそーティマジックのRPの方でも良いかと思いますし、ハンゾーV2Sでもどちらでも履けると思います。

      お持ちのタイムからだとそーティマジックRPの方が反発とクッションがまだあるので履きやすいかもしれませんが、自分の筋力で強く蹴っていく走り方であればハンゾーV2Sの方がダイレクトな感覚で走れるかと思います。

      あと足型がソーティとハンゾーでかなり違うので、足首と踵のみフィットして残りは自由に足が動いた方がいいならハンゾー、全体的にしっかりフィットした方がよければソーティがいいかと思います。

      ご参考になれば嬉しいです。
      10kmレース頑張ってください!

  2. いちさん より:

    ありがとうございます。アドバイス読んでソーティに関心が強くてなってきました。

    店舗で試着してみます。

    ハンゾーはRの方で長い距離用に欲しいなあと。

    • runslab より:

      いちさん

      ありがとうございます。
      一度お店でソーティマジックRPを履いてみてください。
      そのソールの感覚を基準にして色々試すと合うものが見つかると思います。
      ベストなシューズが見つかるといいですね。

      ハンゾーV2は本当に足先がルーズなフィット感がなので最初はゆるくて不安になりますが、走るとすごく楽なので驚くと思いますよ。

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